후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
「大さらいの時は、お政とお寿が一緒でしたよ。お政が一とくさり歌って、薄暗い楽屋へ帰って、湯呑の湯を呑もうとすると、そこに居た浜名屋の次男坊の又次郎が、師匠の手を押えて止めたそうです。――その湯は変だから、止す方がいいって――」
「…………」
「縁側へ持って行って見ると、中にはギラギラと水銀が沈んでいるんだそうじゃありませんか。懐中鏡の裏の紙を剥がして、その水銀を湯呑へ入れたに違いありません。ところでギヤマンの和蘭鏡を持っている者は、そこにはたった二人しか居なかったと言います。一人はお政で、一人はお寿――お政は自分の湯呑へ自分の鏡の水銀を入れるはずはありません」
「…………」
平次は大きくうなずきました。
硝子製の鏡は非常に珍しい時代ですから、水銀の貼り方も至って粗末で今日のようにエナメルで固めたものでなく、鏡の裏へ紙に延して当て、わずかに枠で押えたものだったのです。水銀を呑めば、声が潰れると一般に信じた時代、小唄の師匠に致命的な打撃を与えるためには、そんな事をする者もあったのでしょう。
「大さらいの場所は?」
「山谷の清松の二階を打っこ抜いたそうですよ」
「それから、涼み船の一件は?」