후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
誰が殺したか解らぬが、拙者にとっては千載の遺恨、鳴川留之丞は是が非でも討取るべき相手であったし、鞍掛宇八郎にも一言の怨みが言いたかった。拙者の父上は自殺して相果てたが、同じ役目の鞍掛宇八郎は、追放という軽い罪で済んだ。そのうえ絵図面までも手に入れようと張合っていた」
砧右之助の述懐には、何かしら八五郎などには腑に落ちないものがあります。極端に家と名を惜しむ武家気質は、違った世界の出来事だったのです。
「用意の懐提灯に火を入れて見ると、幸い鞍掛殿の手に、私の捜している絵図面はあった。少し血に汚れているが、洗い浄めて旧主芸州侯にお還し申上げ、せめて亡き父上の妄執を晴らしたいと、それは誰はばかる者もなく持ち帰り、本日はこれから、霞ヶ関御屋敷に参上するところであった」
砧右之助の言葉は、立派に筋が通りますが、疑えばまだ、いくらでも疑えます。
「鞍掛様を誰が刺したか、お心当りはございませんか」
「ない」
砧右之助の調子はブッきらぼうでした。そのとき不意に、一陣の桜吹雪のように飛び込んだものがあります。
「砧右之助覚悟ッ」
閃く匕首の下に身を翻して、右之助は床几を隔てて声を絞りました。