후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
五
奉公人はそれっきり、この中に四十男のお狩場の四郎が姿を変えて潜んでいようとは思われません。
でも平次は一人一人逢ってみました。兼松はちょっと良い男ですが、疳の強そうな、カッとしたら随分無法なことをし兼ねない人間に見えますが、昨夜は夢も見ずに寝てしまって何にも知らない――の一点張りです。
「お嬢さんと私と固い約束がありました。谷五郎さんが聟になる話はあっても、お嬢さんが頭を振り通せば、どうにもならないじゃありませんか」
少し血走った眼を挙げて、そんな事をくり返しくり返し主張するのです。
「井戸端の盥の中に、血の付いた袷が入っているが、あれはどうしたわけだ」
「それが不思議なんです。――ひどく汚れたから、暇なときお北さんにでも洗って貰うつもりで、部屋の隅に押しつくねておいた袷が、今朝見ると盥の中に入っていたんです」
兼松は悪びれた色もありません。これが下手人でなかったら、珍しい正直者でしょう。平次は何やら深々と考えております。
五
「親分、気が付きましたか」
「なんだい、八」
「あの娘」
「若くて綺麗な娘には、恐ろしく眼が早いんだね、――あれはお照とかいうのだろう。