후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
七
口を滑らしそうで怖かったんです。――それ、そこへ、坂本にもいられなくて、私のことを心配して、そこに来ているじゃありませんか」
清次郎の指す町の方から、美しいお半は飛鳥のように飛び込んで来ました。
「兄さん、とうとう」
兄の手に縋りついておろおろする娘は、張りきった平次の気持を、すっかり挫いてしまいます。
「心配するなお半、一度は金蔵を殺す気になって、おびき出したには違いないが、本当に殺したのは私じゃない。銭形の親分さんは、そんなことの判らない方じゃない」
清次郎の一生懸命さには、不思議な真実性があって、平次もツイ、親類の伯父さんのように、穏やかに兄妹の前に坐り直さなければなりませんでした。
七
清次郎の物語は、銭形平次が組み立てた筋と少しの違いもありません。
菱屋のお茂の聟になって、あの大身代を継ぐはずになっていた二番番頭の金蔵が、大番頭の清七の異議でその望みがフイになった上、自分の長年にわたる不正がばれそうになると急に訴人して出て、菱屋の抜け荷のからくりを発き立て、さしもの大家を一朝にして亡ぼしてしまいました。
主人市兵衛と番頭の清七は遠島になった上相踵いで死に、内儀と娘のお茂はいちど草加に隠れましたが母親が死んだ後のお茂は、お上の御目こぼしを幸い江戸に流れ込み、やくざ者の利八や、以前許婚だった金蔵に関係し