후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
「でも、お気の毒で――」
「ゆうべ何か気の付いた事はなかったかい」
「暁方近く、物音を聴いたように思います。でも、すぐ眠ってしまいました」
若くて健康な娘たちは、それが本当なのでしょう。
お照をお勝手に帰すと、その次に谷五郎を捜し出しました。
「親分さん、御苦労様で」
二十七八の、いかにも穏やかな感じの男です。
「困ったことだね、主人は身上を誰に譲る楽しみもないから、お寺方へでも寄付してしまうと言ってるぜ」
平次はズバリと言って退けました。素晴らしいテストです。
「今朝から私も五六遍それをきかされました。なまじっか、お美代さんと祝言の話があっただけにそんな事をきかされると変な心持になります。桜屋の身上に未練のない証拠を見せたら、主人も気が落着くでしょうから、私は今晩中に八王子在の田舎へ帰ることにしました。――この通り」
谷五郎は淋しく笑って、荷造りした小さい荷物などを見せるのでした。
「それは困る。下手人の挙がるまではここにいて貰わなきゃ困る」
と平次。
「その下手人は、なんとか言う泥棒だそうじゃございませんか、親分さん」
「兼松じゃないと言うのか」
平次は谷五郎の言葉の裏に探りを入れました。