후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
――兼松はいちど縛られたが、本当の下手人にしちゃ証拠がありすぎる。わざわざ外から廻って自分の雪駄を縁の下に突っ込んだり、血の付いた袷を、ろくに洗わず盥へ投り込んだり、そんな馬鹿なことをする人間がどこにあるものか」
「…………」
「その上、お美代の手箱から出て来た手紙を見ても判る通り、二人はまだきれてはいない。お美代は蓮っ葉娘だが、谷五郎をひどく嫌っていたことは、親の六兵衛もよく知っているはずだ。それに、費い込みが十二三両あるのを、そのままにして主人の娘を殺すのも少し気が廻らなさすぎる」
「…………」
平次の言葉は、一句一句、兼松にかかる疑いを解いてやりましたが、一転して、
「そこへ行くと、谷五郎なんか、お美代が殺される前の日、八所借をして、費い込みの二十何両を纏め、そっと銭箱に入れて帳尻を合せている」
そこまで来ると、部屋からパッと飛び出した者があります。
「御用ッ」
縁側で待機していた八五郎は、むずとそれに組付きました。
「逃がすな、八」
と平次。
「なんの」
重なり合って土間へ転がり落ちましたが、その時はもう、八五郎の膝の下に曲者を組み敷いていたのです。
「あ、谷五郎、お前が――」