후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
一高にいる頃、英語の教科書に「シャーロック・ホームズ」を採用して貰ったが、その発言者は私であったらしい。もっとも仙台の二高や早稲田ではその前から「シャーロック・ホームズ」が採用されており、当時はホームズの翻訳も、ボツボツ日本で見られた時代で、英語の先生を説き伏せたところで、大した手柄ではない。
大学から新聞社へ、私の生活は忙しかった。大正の初年は小説を読む暇も、芝居を見るヒマもなかったといってよく、それほど私は、精励恪勤な社員だったのである。遥か後年、たしか昭和の中頃のように思うが、久し振りで歌舞伎座へ行き、その運動場で多勢の知人に逢った時、「私は十五年目で歌舞伎座へ来た」と言っても、誰も本当にしなかった程である。新聞の政治部記者、社会部長、学芸部長、編集局顧問と働き続けた私は、好きな芝居を見るヒマもない程忙しかったのである。明治四十五年新聞社に入るとき「劇評も書ける」という振れ込みであったことを考えると、なんという違った社会へ飛込んだことであろう。その頃私は矢張り総理大臣になる野心に燃えていたのかも知れない。
その間にも私はコナン・ドイルと、モーリス・ルブランへの興味を失ったわけではない。