후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
平次は小言を言いながらも、手早く身支度をして、ガラッ八と一緒に外へ出ました。
まだ三十前といっても、平次とあまり年の違わない八五郎に、一と廉筋の立った手柄をさせて、八丁堀の旦那方に顔をよくした上、手頃な女房でも持たせて、一本立ちの岡っ引にしてやろうという平次の望みが、いつもこういった愚にもつかぬ支障でフイになってしまうのです。
平次は途々八五郎の説明を聴きました。
「三河町の奈良屋三郎兵衛っていうと、親分も知っている通り、公儀の御用を勤めるたいそうな材木屋だが――金に不自由がなくなると、人間はどうしても放埒になるんだね。お蔭様でこちとらは――」
「無駄を言うな、奈良屋三郎兵衛の放埒がどうしたというのだ」
「放埒は倅の幾太郎の方ですよ。二十六にもなるが、遊びが好きで可愛らしい許嫁があるのに祝言もせずにまだ独り者だ。あんまり羽目を外して、親父の大事なものまで持出し、とうとう座敷牢のように拵えた厳重な囲いの中に打ち込まれていたが、ゆうべその囲いの中で脇差で突っ殺された者があるんで」
「フーム、変った殺しだな」
「ところが、変っているのはその先なんで、囲いの中で殺されていたのは、倅の幾太郎と思いきや」