후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,139자 · 233화면
二
暖簾を分けて貰う当てもないこのせつ、隠居が五十両で茶碗を掘り出した夢中な姿が、ツイ小癪にさわったものでしょう。久吉はとって二十八の、多血質で赤い顔をし、物事に容赦のならぬ男でした。
「そんなことを言わないで下さいよ。ね、久吉さん、御隠居さんは他にお楽しみがないんだから」
心根の優しいお弓は、ツイ弁解する気になるのも、無理はなかったでしょう。山右衛門はそれほどこの娘に眼をかけて、久吉のように気性の激しい男と一緒にするのさえ承知しなかったのです。
「お弓さんが側にいるんだ。この上楽しみがあっちゃもったいないぜ」
「あれ、お前」
「世間じゃ変なことを言ってるぜ。気を付けるがいい」
久吉はプイと立ちました。フト隠居の山右衛門が、若くして美しいお弓を側へ置くのが、唯事でないように言う店中の噂を思い出したのです。
「そんなことを、久吉さん」
「俺は帰るぜ。せいぜい御隠居さんに可愛がって貰うがいい」
「あれ、久吉さん」
追いすがるお弓を払いのけて、久吉は外へ飛び出しました。生温かい青葉の風が頬を撫でて、なんとはなしに興奮を誘う晩です。
二
それからしばらく下女のお仲は、泣き入るお弓の相手ですごしてしまいました。