후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,139자 · 233화면
銭形平次捕物控
一
一
小網町二丁目の袋物問屋丸屋六兵衛は、とうとう嫁のお絹を追い出した上、倅の染五郎を土蔵の二階に閉じ籠めてしまいました。
理由はいろいろありますが、その第一番に挙げられるのは、染五郎は跡取りには相違ないにしても、六兵衛のほんとうの子ではなく、藁の上から引取った甥で、情愛の上にいくらか裃を着たものがあり、第二番の直接原因は、お絹の里が商売の手違いから去年の暮を越し兼ねているのを見て、ツイ父親に内証で五百両という大金を染五郎の一存で融通したことなどが知れたためだと言われております。
しかし、もっともっと突込んだ本当の原因というのは、染五郎とお絹の仲が良過ぎて、ツイ舅の六兵衛の存在を忘れ、五十になったばかりの独り者の六兵衛は、筋違いの嫉妬と、無視された老人らしい忿怒のやり場に、若い二人の間を割いたとも取沙汰されました。
丸屋六兵衛のしたことは、その頃の社会通念から言えば、いちいち尤もで、公事師が束でかかっても、批弁の持込みようはありません。お絹は染五郎との仲を割かれ、泣く泣く新茅場町の里方へ帰り、染五郎は小網町二丁目の河岸っ縁に建てた、丸屋の土蔵の二階に籠って、別れ別れの淋しい日を送っているのでした。