후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
翌、早朝に自動車二台で賢島へ向かって走る。冬日和の志摩半島を南へ南へ約二時間ゆく。
波切の漁村あたりは洋画家がよく取材に歩くところと健吉画伯がいう。御座湾の小埠頭で車を降りる。ちょっと、連絡ちがいが生じて、待っているはずの小汽艇が見えない。支局長が気をもんで島へ電話したり船長を探しにゆく。
その間を、一行埠頭の茶店にはいって蜜柑など剥く。居合わせた六、七十歳の老漁夫と老海女から、志摩名物の海女の生活をいろいろ聞く。終戦後一しきりの海女の稼ぎはまったく海底の珠採り姫そのままな漁村インフレの花形であったらしい。だが海女も三十歳までが花だと、今は老いたる海女のかこち顔であった。
すると、この老海女の娘だろうか、カールをして、男ズボンに下駄ばきという顔の丸っこい戦後派娘が「わて、海女なんて、大っ嫌いさ」とたれもききもしないのに、抗議をつぶやく。そしてレコード仕込みのブギウギやら与太を飛ばしたりしてお客のぼくたちに、お愛想のつもりか、しきりに皆を煙に捲く。
するとまた、破れ障子をあけて、日の丸鉢巻ではないが、それに似たものを蓬髪に巻き、頬のとがった青年が、底光りのする眼をもって、