후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
を塒定めぬ水禽の鳴音かと怪しみつつ新大橋をも後にすると、さて一同の目の前には天下の浮世絵師が幾人よって幾度丹青を凝しても到底描き尽されぬ両国橋の夜の景色が現われ出るのであった。
去年に比べると今年は御倹約の御触が出てから間もないためか、川一丸とか吉野丸とかいう提灯を下げ連ねた大きな大きな屋形船に美女と美酒とを満載して、吹けよ河風上れよ簾の三下りに呑めや唄えの豪遊を競うものは稀であったが、その代り小舷に繻子の空解も締めぬが無理かと簾下した低唱浅酌の小舟はかえっていつにも増して多いように思われた。両国橋の橋間は勿論料理屋の立並ぶあたり一帯の河面はさすがの大河も込合う舟に蔽尽され、流るる水は舷から玉臂を伸べて杯を洗う美人の酒に湧いて同じく酒となるかと疑われる。
鶴屋の主人は「先生。」とよびかけて、「いつ見ましても御府内の御繁昌は豪勢なもので御座いますな。いかがで御座いましょう。どこぞその辺の桟橋へ着けまして二、三人綺麗なところを呼寄せ久ぶりで先生の美音を拝聴いたしたいもので御座ります。」
「これはとんでもない。こう年を取っては色気よりも喰気と申したいが、この頃ではその喰気さえとんと衰え、いやはや、もうお話にはなりませぬ。