후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
孤独を嘆ずる寂寥悲哀の思はかえって尽きせぬ詩興の泉となっていたからである。わたしは好んで寂寥を追い悲愁を求めんとする傾さえあった。忘れもせぬ或年……やはり二百二十日の頃であった。夜半滝のような大雨の屋根を打つ音にふと目を覚すとどこやら家の内に雨漏の滴り落るような響を聞き寝就かれぬまま起きて手燭に火を点じた。家には老婢が一人遠く離れた勝手に寝ているばかりなので人気のない家の内は古寺の如く障子襖や壁畳から湧く湿気が一際鋭く鼻を撲つ。隙漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒の匐う畳の上から壁虎のへばり付いた壁の上に蠢いている。わたしは寝衣の袖に手燭の火をかばいながら廊下のすみずみ座敷々々の押入まで残る隈なく見廻ったが雨の漏る様子はなかった。枕に聞いたそれらしい響は雨だれの樋から溢れ落ちるのであったのかも知れぬ。わたしは最後に先考の書斎になっていた離れの一間の杉戸を開けて見た。紫檀の唐机水晶の文鎮青銅の花瓶黒檀の書架。十五畳あまりの一室は父が生前詩書に親しまれた当時のままになっている。机の上にひろげられた詩箋の上には鼈甲の眼鏡が亡き人の来るを待つが如く太い片方の蔓を立てていた。