일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

まじゅつし

魔術師

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면

아오조라 문고

三人は、元の地下室の、洞穴から一番遠い片隅に避難して、もうやむかと耳をすましていると、やむどころか、滝の音は益々高くなるばかりだ。

室一杯に、轟々と波うつ水は、やがて、足を浸し、瞬く内に膝頭へと昇って来る、その早さ。

「二郎、マッチ、マッチ」

父の声に、二郎は最後のマッチを点じて、室内を眺めた。

洞穴の滝は同じ勢で落ちている。室全体が波立つプールだ。

「オヤ、妙子はどうしたのだ」

気がつくと、妹の姿が見えぬ。水に溺れたのかと、マッチを振って、あちこち見廻す内に、悲しや軸木が燃え尽した。しかも、水は刻々に膝を没し、已に腰に及ばんとしている。妙子を探している暇はない。

この調子で、滝が止まらなかったら、間もなく、水面は腹から胸、胸から頸と這い上って、遂には全身を隠してしまうだろう。どこにはけ口もない密室だ。溺死の運命は免れぬ。

それにしても、この夥しい水は、一体どこから落ちて来るのだろう。

「アア、分った。わしらは賊の謀にかかったのだ。あの洞穴の上に大きな池を作って、穴を掘れば、必ずその底へ掘り当てる様に仕掛けてあったのだ」

玉村父子は、みじめなどぶ鼠の様に、罠にかかったのだ。