후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
「イヌ年だけど……どうして?」
北海道へズラかるについて、俺は丸万にだけは会わないではいられなかった。会わす顔のない丸万に、俺は会いに行った。ベカツケ(あやまり)に行ったのである。
スイバレ(雨天)の日だった。丸万が商売に出られない日なのである。
浅草の松葉町の小さなしもたやの二階に、丸万は間借りしていた。この辺一帯には、丸万の同業者が――と言うより、アナ崩れの丸万などとちがって、六区に常設的な露店を出している、いわばれっきとしたバイニンが住んでいた。それは小さいながら一戸を構えている。
間借りの丸万を訪ねるには、そのしもたやの裏へ回って、台所へ行かねばならなかった。つまり二階の間借り人の玄関は、その家の台所なのだった。あやしげな荷物をしょった丸万が、表の玄関から出入りするのを嫌ったというのでなく、二階へあがるカルアユミ(階段)が、不思議なことにその家は台所に作ってあった。はじめからオカルバ(二階)が間貸しできるようにしてあるのか。
台所のガタビシした戸をあけると、そこに赤い鼻緒の古い女下駄と丸万のらしいちびた下駄があった。丸万はまだ独り者だから、女下駄はこの家のおかみさんのものである。