후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
波子は東北出身の女工が仕事着として身につけているもんぺやわっぱ(上っぱり)を自分で縫って作った。
「手先があたしは器用だから、すぐ肉詰めのほうに回って見せるわ」
硫酸紙を入れた罐にカニの肉を詰める仕事である。罐をあけたとき、カニの脚の赤いオモテが出るように、裏返しに入れ、間にソボロを詰め、また脚肉を入れて紙で包む作業は、なんでもないようで、器用な手早さの要求される仕事だった。
「いやに張り切っている」
俺がひやかすと、
「百成さんにただぼんやりお世話になってるのは、いやだわ」
「もったいないか」
「そうじゃなくて、可哀そうな女工さんたちに、なんだか悪いわ。あんたの言う搾取――搾取の上に、のほほんとすわってるのは、いやだわ」
その年の二月と三月に血盟団事件があって、井上準之助と団琢磨が射殺された。五月には犬養首相が暗殺された。この五・一五事件は前の二件とちがって、大規模な集団行動として世間を震撼させた。それだけに真相は極秘にされて、詳細が新聞に発表されたのは一年後のことだったから、根室の俺はただ、
「やっとるな」
と遠い東京の空を睨むほかはなかった。不発に終った三月事件、十月事件が、東京から俺が去るとともについに実現されたかのようだった。