후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
「はい、どうぞ」
と香りの高い玉露を俺に出した。
「や、どうも……」
ロクには出さなかったこの茶を俺は口にふくんで、こんなうまいウジ(茶)を日本ではいまだかつて飲んだことがないと思った。茶は熱ければ熱いほどいいと思っていたが、それは番茶なんかのことだ。これはぬるい茶だったが、とろりとしたなかに、なんとも言えない甘さがあった。百成の茶の出し方が上手なのだ。日本人が嫌いだと言う百成が、もっとも日本人的な茶の出し方に長じているのは奇妙だった。
「俺は何も……」
百成はもう俺と言った。上品な玉露を飲みながら、伝法な語調で、
「ひとのせい、時代のせいにするわけじゃないが、そんなのは嫌いだけど――悪時代に生きるには、こっちも悪のエネルギーを発揮しないことにはやっぱり、面白くない。いつの世も、悪時代でないときはないと言えば、そうだが」
「今の悪時代は特別……?」
「特にひどいと言うんじゃなくて、俺たちにとっての悪時代は現在の悪時代しかない。この悪時代のエネルギーと個人の悪との激突――こいつは妙に魅力がある」
「砂馬もその魅力にとりつかれてる口かな」
「いいや、それはちがう。あれは俗物だ」