후리가나로 읽는 일본 고전
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おもかげしょう
おもかげ抄
山本 周五郎
山本 周五郎의 おもかげ抄(おもかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,947자 · 22화면
「疲れましたか?」
若い千之助を労わるように云った。
「梶派の組太刀は別して烈しゅうござるが、充分にやって置くと竹刀稽古の会得が楽に参る、呉々も御勉強なさるよう」
「はい、忝のう存じます」
「ではまた明後日、――」
去ろうとした時、中庭の方から源左衛門が一人の娘を連れて足早にやって来た。
「先生、暫くお待ち下さい」
「はあ、――」
声をかけられて振返った孫次郎、源左衛門の側にいる娘の顔を見るとさっと、顔色を変えて立竦んだ。
十九か二十にもなろう、肉の緊まった体つきで、小麦色の肌、うるみのある深い双眸、朱の唇が艶やかに波を描いて、つつましく見上げる美しい表情、――似ている、不思議なほど似ている、ひと眼見た刹那には、亡き妻が生き返ったかと疑ったくらい、椙江の俤にまるで生写しなのだ。
「これは千之助の姉で小房と申す不束者、お見知り置き願い度い」
「は、……拙者こそ、――」
「下手ながら茶を献じ度いと申す、御迷惑でなかったらお上り下さらぬか、他に少々お話もござるが」
「お邪魔仕りまする」
孫次郎は俯向いたままで答えた。
汗を拭って衣服を替え、千之助の案内で客間へ行くと、既に席が設けてあるし、見事な蒸し菓子が出ていた。