후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
「それでございます、もっと厳しくお取締りを願わぬといけません」
米問屋の田丸屋が申し上げる、
「貧民どもは夜にまぎれて濠を渡り、河内領へ米のぬけ買いにゆくそうです、なんでも当地の五分一ぐらいの安値だそうで、近ごろは私どもの裏口へ来る者がとんと少なくなりました、これでは商売のさきゆきが案じられてなりません」
「いやそれは綿も糸も呉服も太物も同じことです」
折屋伝内が出っ歯を剥いた、
「なにしろみんな濠をぬけて外へ買いに出る、なんのためでしょう、――御禁令があればこそ手前どもではちゃんと裏口で商売をしております、それを高価すぎるとか物が悪いとかぬかす、たしかに三日ですり切れる綿布もあるでしょう、糸なんぞふけていて物が縫えないかも知れない、……だがそれだからってなんでしょう、品物は品物なんですから、綿布三尺なら三尺、糸ひと巻ならひと巻、品物はちゃんと渡すんですからな、また高価いと云ったって御禁制の品を裏で売ってやるんですから、高価いのは当然のことじゃありませんか、この理屈がわからないで、野良犬どもはよそへぬけ買いにゆく、彼らは御政治を嘲笑し私どもを破産させようとしているのです、この際どうしても」