후리가나로 읽는 일본 고전
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
泉 鏡花의 三枚続(さんまいつづき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,572자 · 124화면
有耶無耶の内は、夢だろうぐらいで私も我慢をしましたけれども、そうどうも手首へ極印を打たれちゃあ辛抱がなりません。とても次の晩からはその家へは寝られませんで、形なしになりましたが、私あはじめてです、いまだに不思議に思いますがね。」
「それッきり逢わなかったの。」
「ええ、もう木賃の方へ逃げました。」
「惜しいことをしたねえ、何かお前に頼みごとでもあったんじゃあないか、それでなくってもまた来た時を待っていて、分を聞けば可かったのにね。」
と身に染みて、お夏は残惜しそうな風情であった。
「今で見ますと、私も惜いことをしたと思います、ですがお嬢さん、その場に臨んで御覧なさい、その気味の悪いことといっちゃあ、口で謂うようなものではないんですから。」
お夏はこれを聞取らなかったほど、何か考えていたが、
「幾歳、」
「十八九で、」
「一昨年のことだって、」
「一昨年でございますよ。」
「一昨年十八九、私と同一年ぐらいだねえ?」
「飛んだことを、譬になすっちゃあ不可ません。」と驚いて言う。
お夏は自若として、
「そして簪を預けたいといったって、十八九で綺麗な女で、可愛らしいお化だこと。