후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
いいか。」
「いや、それも困るぞ。」と山口はいってナイフを机の上に抛り投げた。
「それじゃ、僕を困らないようにしてくれたって、良かろうじゃないか。僕は今日は自分の生命を犠牲にして、あの車夫を追っつめて来たんだぜ。」
山口は立ち上ると机の引出から蝋燭を取り出した。
「おい君、地下室へいこう。俺の製作所を見せてやろう。」
甲谷は先に立った山口の後から土間を降りると、真暗な黴臭い四角な口から梯子を伝って地下室へ降りた。そこで、山口は急に振り返って甲谷を見ると、探偵物の絵のように蝋燭の光りの底で眼を据えた。
「もうここまで這入ればおしまいだぞ。」
「何んだ。生命まで取ろうというのか。」と甲谷はいって立ち停った。
「勿論生かしておいちゃ、明日から俺のパンまでなくなるさ。」
二人はまた奥の扉を押して進んだ。すると、急に甲谷の足は立ち竦んだ。壁にぶらりと下った幾つもの白い骨の下で、一人の支那人が刷毛でアルコールの中のち切れた足を洗っていた。甲谷は骨の整理をするからにはいずれこれほどのことはするであろうと思っていた。しかし、よく見ると、骨を入れた槽の縁が円く盛り上ってぎらぎらと青白く光りながら滑らかに動いていた。