일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

その島の真中には、雛の黄色い死骸が猫の膨れた死骸と一緒に首を寄せ、腹を見せた便器や靴や菜っ葉が、じっとり積ったまま動かなかった。

夜が更けていった。屋根と屋根とを奥深く割っている泥溝の上から、霧が一層激しく流れて来た。お杉は欄干にもたれたまま、うとうとい眠りをし始めた。すると、急に彼女は靴音を聞いて眼を醒した。見ていると、霧に曇った人影が一人だんだん自分の方へ近づいて来た。お杉はその人影と眼を合した。

「お杉さんか。」と男はいった。

男は芳秋蘭を追ったあと、酔いながら踊場から踊場と追って、参木の所へ帰って来た甲谷であった。

「どうした。今頃、さア、上れ。」

甲谷はお杉の手を持つと引っ張りながら階段を上っていった。お杉は二階へ通されたが、参木の姿は見えなかった。甲谷は部屋の中で裸体になると、トルコ風呂に飛び込むように寝台に身を投げた。

「さア、お杉さん、参木はまだだぞ。僕は寝るよ。疲れた。君はそこらで寝ていてくれ。」

いったかと思うと、甲谷はもう眼を瞑じて眠り出した。お杉はどうしたものやら分らぬので、寝台の下で甲谷の脱ぎ捨てた服を黙って畳んでいた。彼女が少し身を動かすと、男の匂いが部屋の中で波を立てた。