일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

彼女は甲谷の身体を感じたのだ。と、間もなく、お杉はぐるぐると舞い始めた闇の中で、頭と一緒にがっくり崩れおちる楽譜の音を聞きつけた。

翌朝お杉が眼を醒ますと、参木が甲谷と一つの寝台の上で眠っていた。お杉は昨夜の出来事を思い出した。すると、今まで自分を奪ったものは甲谷だとばかり思っていたのに、急に、それは参木ではないかと思い出した。しかし、それをどうして二人に訊き正すことが出来るだろう。彼女は昨夜は、全く自分の眠さと真暗な闇の中で起ったことだけを、朧ろげに覚えているだけだった。お杉はしばらく、朝日の縞の中に浮いている二人の寝顔を見較べながら、首を傾けて立っていた。物売りの声が、露路の隅々にまで這入って来ると、花売りの声も混って来た。

「メークイホー、デーデホー、パーレーホッホ、パーレーホ。」

お杉は参木の服を壁にかけると湯を沸した。彼女は二人のうちの誰か起きたら、自分を今日からここへ置くように頼んでみようと考えた。だが、さてその二人の中の、誰に頼めばよいのか彼女には分らなかった。お杉は湯の沸く間、窓にもたれて下の小路を眺めていた。昨夜眺めた泥溝の上には、石炭を積んだ荷舟が、黒い帆を上げたまま停っていた。