후리가나로 읽는 일본 고전
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しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
まアまア、五円も包んでやれば、それでおしまいさ。良心か、何にそんなことが必要なら、上海で身体をぶらぶらさせている不経済な奴があるものか。――
これで甲谷の感想はしまいであった。その癖、彼は、参木からお杉を奪ってしまったということによって、自分の妹の愛人に迫っていた危難を、妹のために救ってやったという良心の誇りを感じて勇しくなっていた。
商業中心地帯へ這入ると、並列した銀行めがけて、為替仲買人の馬車の密集団が疾走していた。馬車は無数の礫を投げつけるような蹄の音を、かつかつと巻き上げつつ、層々と連なりながら、大路小路を駆けて来た。この馬車を動かす蒙古馬の速力は、刻々ニューヨークとロンドンの為替相場を動かしているのである。馬車は時々車輪を浮き上らせると、軽快なヨットのように飛び上った。その上に乗っている仲買人たちは、ほとんど欧米人が占めていた。彼らは微笑と敏捷との武器をもって、銀行から銀行を駆け廻るのだ。彼らの株の売買の差額は、時々刻々、東洋と西洋の活動力の源泉となって伸縮する。――甲谷は前から、この港のほとんど誰もの理想のように、この為替仲買人になるのが理想であった。