일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

殊にこの銀行でいつも一番利益を得られるものは、専務です。その専務が――。」

「よし、もう分った。」

専務は行員の沈黙のうちで、傲然として窓の外の風景を睨んでいた。参木はこの悪辣な専務が、自分を解雇することが出来ないのだと思うと、日頃の鬱憤を晴らしたように愉快になった。

「じゃ、参木君はもう帰ってくれ給え。」と専務はいった。

参木は黙って入口の方へ歩いた。が、入口のハンドルを握ると振り返った。

「僕は明日から来なくともいいんでしょうか。」

「それは、君の意志の自由にやり給え。」

「僕の意志だと、また出て来るかも知れませんが。」

「じゃ、なるべく遠慮するようにしてくれ給え。」

「承知しました。」

参木は銀行を出ると、やったなと思った。が、もし復讐のために専務の預金の食い込みを吹聴するとすると、取付けを食うのは分っていた。だが、取付を食って困るのは、銀行よりも預金者だった。しかし、いずれにしても、専務が自分の食い込みを、無価値な担保を有価値に見せかけて償っている以上、その欠損は早晩表面に現れるに違いなかった。しかし、その現れるまでの期間内に、まだどれだけの人々が預金をするか。