일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

中井 正一의 中井正一評論集(ちょうさきかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,229자 · 256화면

아오조라 문고

人間は、自分が見失っていたみずからの方向を、カットとカットの切断の隙虚の中に撃発し復活するのである。社会的矛盾と欠乏を媒介として、みずからの本質を明かるみにもたらすのである。

この社会的矛盾と欠乏に面する切断空間、この断崖、この断崖に面するこころ、これが実は歴史を嗣いできた人間の根本的歴史的パトスである。この世の中をはたして善くならしめることができるのか、とても善くしていくことは不可能なことなのか、実践の苦悩のはてに面する人類の嘆声、これが、歴史に面する「切断空間」である。この断崖に立った人の叫び、これが神話の基底である。日本民族の最初の大衆の集会の言葉「この岩の扉よ開け」との叫び、あるいはモーゼのごとく「この海よ開け」の叫びとなるのである。

人々は、いずれの生きる瞬間も、この叫びをひそかにその胸三寸に秘めている。それが実に、歴史を嗣ぐこころであり、歴史的主体的精神である。中国の最古の芸術批評家は『詩経』の批評にあたって「詩は志なり」「詩は刺なり」といっている。善くしていけるか善くしていけないかという切実な歴史的現実へのやむにやまれざる願いと、憤りが、歴史をささえる歴史的主体性を構成していくのである。