후리가나로 읽는 일본 고전
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,890자 · 178화면
『ピーター・パン』の中には、この点も、巧く織りこんである。
絶体絶命の境地に追いこまれたピーターが、最後の瞬間に、フックの長刀を奪い取り、形勢は逆転する。今度はフックが、帆柱のところに追いつめられ、今やピーターの一撃のもとという窮地におちいる。するとフックは、もう恥も外聞もなく、手を合わせて「なんでもお前の言うとおりにするから、生命だけは助けてくれ」と、ひたすらに頼みこむ。
この前に、フックは、偽手紙をつけて、ピーターに爆弾を送って、殺そうとしたこともあり、インディアンの酋長の可憐な娘を海中に沈めようとしたこともある。あらゆる兇悪かつ卑劣きわまる悪業の数々を重ねている。その酬いを、ここでフックに思い知らすわけであるが、ピーターの要求は、フックに「私は卑怯者だ」と言えというのである。さすがのフックにも、これはこたえるらしいのであるが、とうとう渋々「私は卑怯者だ」と言ってしまう。「もっと大きい声で言え」とピーターにどなられて、自暴くそな顔付きで、大声に「私は卑怯者だ」と答え、それで許して貰うわけである。
この場面を見ているうちに、私はふと、西鶴だったかで読んだ、文章の一つを思い出した。