후리가나로 읽는 일본 고전
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
島崎 藤村의 力餅(ちからもち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 65,974자 · 130화면
その時はわたし一人でもなく、吉村のむすこさんを連れて行きました。今の吉村さんもそのころはまだ中学生であったのです。吉村一家の人たちは木曾福島の出ですから、この中学生にとっても初めて両親の郷里を見る時でした。
木曾福島は御岳への登山口につづいた町です。昔は名高いお関所のあったところです。そのお関所の跡に近く、町はずれの丘の地勢について折れ曲がった石段を登り、古風な門をはいりますと、玄関のところに置いてある衝立が目につきます。衝立は皆さんもごぞんじのように、ふすま障子に似て台がありますが、その家のは薬の看板を造り直したもので、奇応丸、高瀬謹製の文字が読まれます。そこが姉の家でした。姉夫婦も元気な時で天井の高い、広い炉ばたでわたしたちを迎えてくれました。
木曾川はこの町の中央を流れる川です。姉の家の門前からがけ下のほうに福島の町がよく見えまして、川の瀬の音までが手に取るように聞えています。対岸に並ぶ家々、お寺の屋根、古い屋敷の跡なぞから、深い原生林につつまれた山腹の地勢までが望まれます。こんなに用心よくまとまった町のながめのあるところもめずらしい。それを見ても、古いお関所を中心にして発達してきた町だということがわかりますね。