후리가나로 읽는 일본 고전
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さんじゃくかく
化鳥・三尺角 他六篇
泉 鏡花
泉 鏡花의 化鳥・三尺角 他六篇(さんじゃくかく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,536자 · 27화면
九
を水のままに浸してあるが、彼処へ五本、此処へ六本、流寄った形が判で印した如く、皆三方から三ツに固って、水を三角形に区切った、あたりは広く、一面に早苗田のようである。この上を、時々ばらばらと雀が低う。
九
その他に此処で動いてるものは与吉が鋸に過ぎなかった。
余り静かだから、しばらくして、又しばらくして、樟を挽く毎にぼろぼろと落つる木屑が判然聞える。
(父親は何故魚を食べないのだろう、)とおもいながら膝をついて、伸上って、鋸を手元に引いた。木屑は極めて細かく、極めて軽く、材木の一処から湧くようになって、肩にも胸にも膝の上にも降りかかる。トタンに向うざまに突出して腰を浮かした、鋸の音につれて、又時雨のような微な響が、寂寞とした巨材の一方から聞えた。
柄を握って、挽きおろして、与吉は呼吸をついた。
(左様だ、魚の死骸だ、そして骨が頭に繋がったまま、皿の中に残るのだ、)
と思いながら、絶えず拍子にかかって、伸縮に身体の調子を取って、手を働かす、鋸が上下して、木屑がまた溢れて来る。
(何故だろう、これは鋸で挽く所為だ、)と考えて、柳の葉が痛むといったお品の言が胸に浮ぶと、又木屑が胸にかかった。