후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
「と、申すのは、実は、偽り――」
富士春は、人の気もしらないで、又、いつものように、からかってと、思うと、好きな益満にさえ、鋭い眼を向けた。益満は、その眼を、じっと見つめて
「庄公とは、昨夜逢った。庄公は、惚れておるぞ。しかし、訳があって、暫く、旅じゃ。これは、庄吉からの、ことづかりもの」
益満は、こう云って、懐中から、小さい包を出した。その重さで、金だと判っていた。富士春は、庄吉が、急に、そんな金のできる筈がないと、信じていたし、益満が、何も、かも、呑み込んでの計らいだとも思えた。それで
「ことづかりもの、実は、偽り――」
と、益満へ微笑んで、云った。
「何れにもせよ。流しでは暮せまい。又、某から頼みたいこともあり、とにかく、庄吉の身の上は、益満がしかと引受けるから、黙って、化粧でもして――さ、気を浮立たせて、久し振りに
三日月さまかや、ちらと見た
細身の刀は、主かいな
小唄吟みで、辻斬りの
前髪若衆の、色袴
富士春、お前のように浮気者にも操があるように、庄吉にも、真心があるぞ。くよくよするな。然し、齢は争えぬ、化粧をせんと、そろそろ、小皺が、目立って来たのう」