후리가나로 읽는 일본 고전
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はるかなたび
原民喜戦後全小説
原 民喜
原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면
「まあ、待ち給え、そんなこと云ったって、君は一体誰のお蔭で今日まで生きて来たのかね」静三は熱狂する甥をふと嘲弄ってみたくなった。
「誰って、僕を養ってくれたのは無論親父さ」
「うん、親父だろう、その親父の商売は、あれは君が一番きらいな軍人を相手の商売じゃないかね」
すると、周一は噛みつくような調子で抗議するのであった。
「だから、だからよ、僕が後とりになったらその日から即刻あんな店きっぱり廃めてしまうさ」
静三は腹の底で、その若い甥の言葉をちょっと美しいなとおもった。だが、梅津製作所は、その後間もなく原子爆弾で跡形をとどめず焼失した。つづいて、製作所は残務整理の後その年の末に解散された。
罹災者として、寒村の農家の離れに侘住居をつづけるようになった静三は時折、ぼんやりと昔の店のことを憶い出すのであった。