후리가나로 읽는 일본 고전
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はるかなたび
原民喜戦後全小説
原 民喜
原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면
実際、そして、店では毎晩、変った劇が演じられた。草履とり、王様ごっこ、火あそび、猛獣狩り――こうした遊びは兄の敬一も弟の修造も加わるし、時には店番の丁稚も一緒になった。そこは正面の土間から続く板の間で、片側は硝子窓で区切られた事務室になっていたが板の間の処は、昼間はいろんな商品が取捌かれ店員の出入りの頻繁な場所であった。夜、静三たちが一騒ぎして引上げると、店番はそこに夜具を敷いて寝るのだった。……店の裏口からその板の間へ通じる廊下は真暗であった。夜具を収めた押入が大概、襖が半開になっていたし、廊下の片隅にファイヤガンやバケツが置いてあるのも静三は心得ていた。だが、廊下の外のじめじめした庭の闇がふと静三に恐怖を抱かすことがあった。棕櫚の葉や梅の幹が雨に濡れて蹲っているあたりから、何か飛出して来そうな気がするのだった。が、電話室の処まで来ると、板の間の灯が見えるので、彼はドカドカとそこへ登場して行くのであった。
彼はそこで何か素晴しいものを見つけた。昼間の商品がその儘になっていると、それはすぐ遊び道具に役立ったし、きちんと板の間が片づいていると、静三は棚の方を見上げて「梅津商店」