일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まど

堀辰雄集 新潮日本文学16

堀 辰雄

堀 辰雄의 堀辰雄集 新潮日本文学16(まど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,906자 · 119화면

아오조라 문고

二

その時ふいに、クリスマスに来たいと言ってきた阿比留信にこんなところに泊まらせてやったら愉快がるだろうと気まぐれに思い立って、そのままずかずかと裏木戸から這入って、台所を覗いて見ると、ストオヴの側で白いエプロンをかけた日本人の若い娘が卓の上に水仙の花を惜しげもなく一ぱい散らかして、いくつかの花瓶にそれを活けていたが、私の意を伝えると、きのう主人夫婦も横浜から来たばかりで、何でも、もうクリスマスには大ぜいな客があるように申しておりましたけれども、……まあ、中へおはいりになってお待ち下さい、と人懐こそうに私の方をまじまじと見ながら、そう言い置いて、奥へ引っ込んでいった。私はもうそんなことはどうだっていいんだと云ったような、ぼうっとするような気持で、好い匂いのするストオヴに頬を赤くしながら、真白いエナメル塗りの台所の一隅に片寄せられてある、男と女の長靴から、さかんに湯気が立ちのぼっているのを見入っていた。……

二

いま、私の暮している追分ときた日には、村中で商いをしているのは、村はずれの居酒屋みたいなのと、煙草や駄菓子なんか売っているのと、たった二軒。――正月こっちへ来てから、無精を極め込んで、一度も髭をあたらずにいたが、或る日、ぶらりと軽井沢まで汽車に乗って理髪店に行った。