후리가나로 읽는 일본 고전
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まど
堀辰雄集 新潮日本文学16
堀 辰雄
堀 辰雄의 堀辰雄集 新潮日本文学16(まど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,906자 · 119화면
軽井沢の町だって、いまは大抵の店は何処かへ店ごとそっくり荷送されでもしそうな具合に、すっかり四方から荷箱同様の板を釘づけにされている。唯二三軒、うす汚ない雑貨店みたいのが、いまでも店を開いているが、そんな店先にもクレエヴンやペル・メルの罐が店ざらしになっているのは、さすがに軽井沢らしい。郵便局の横町にある理髪店に飛び込んで髭をあたって貰う。南を向いた店先には一ぱい日がさし込んでいる上に、ストオヴを自棄に焚いているので、苦しいくらい熱い。この店は夏場は五つか六つ鏡が並べてあった筈だが、いまはたった二個、――そうして他の鏡のあった場所は、何処かの別荘のお古らしい、バネの弛んでいそうなベッドが占領している。ここでこの親方は、客の来ない時は昼寝でもしているのだろう。――私の向っている凸凹のある鏡には、筋向うの、やっぱり釘づけにされた、そして横文字の看板だけをその上にさらし出している、肉屋と、支那人の洋服屋が映っている。おや、何だか見覚えのある奴が通るぞ。なあんだ、テニス・コオトの番人か。やあ、こんどは自動車が通る。毛唐の奴らが鮨づめになっていやあがる。ふふん、さてはハウス・ゾンネンシャインの連中だな。