후리가나로 읽는 일본 고전
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まど
堀辰雄集 新潮日本文学16
堀 辰雄
堀 辰雄의 堀辰雄集 新潮日本文学16(まど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,906자 · 119화면
鏡の中に映らないが、自動車が何か引きずってゆく音がする、何だい? と訊いたら、橇ですよ、と親方は無雑作に答える。
それからいそいで理髪店を飛び出すと、きっとゴルフ場へでも行って橇で遊ぶのだろうと思って、そっちへ行って見ようと、まだ雪の大ぶ残っている町の裏側の「水車の道」へはいって聖パウロ・カトリック教会の前まで行きかけたけれど、道は悪し、なんだか面倒くさくなって、その筋向うの裏口からホテルに飛び込んで、お茶を飲まして貰う。勿論、客なんか一人もいない。そこで軽便の出るまで、ホテルの娘と無駄口をききながら、ストオブに噛じりついていた。
追分の宿に帰ったら、思いがけず田部重治さんが来ていられた。越後の湯沢とかへ兼常さんやなんかとスキイに行かれたお帰りだとか。皆と高崎で別れて、お一人だけわざわざこちらに寄られた由。――茶の間の大火燵の上で、鳥鍋をつつきながら、誠ちゃん(宿の主人)も加わってよもやまの話。――田部さんは本当に追分がお好きらしい。ことにこんな風に一杯聞こし召されようものなら、誰に向っても、追分のいいことを繰返し繰返し語られる。僕なんぞはもういい加減耳に胼胝が出来てもよさそうな筈だが、一向聞き倦きもせずに、にこにこしながら会槌を打っているのだから、これも不思議だ。