일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まど

堀辰雄集 新潮日本文学16

堀 辰雄

堀 辰雄의 堀辰雄集 新潮日本文学16(まど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,906자 · 119화면

아오조라 문고

冬、一度その教会の人けのない弥撒に行ったことがあるきりで、夏の正式の弥撒はまだ私は全然知らなかった。

みんなで教会の前まで行くと、既に弥撒ははじまっていて、その柵のそとには伊太利大使館や諾威公使館の立派な自動車などが横づけになり、又、柵のなかには何台となく自転車が立てかけられていた。私達はその柵の中へはいろうとしかけながら、誰からともなしに少し躊躇い出していた。そうして三人でちょっと顔を見合せて、困ったような薄笑いをうかべた。丁度、そんな時だった、私達の背後からベルを鳴らしながら、二人の金髪の少女が自転車でついと私達を追い越すやいなや、柵の入口のところへめいめいの自転車を乗り捨てて、二人ともお下げに結った髪の先をぴょんぴょん跳ねらしながら、いそいで教会の中へ姿を消した。

私達はその姉妹らしい少女らの乗り捨てていった自転車の尻に、両方とも「ポオランド公使館」という鑑札のついているのを認めた。それは丁度、ドイツがポオランドに対して宣戦を布告した、その翌日だった。私達は立ち止ったまま、もう一度顔を見合せた。

私達は、おそらくきょうこの教会に集まってきている人達は、それぞれの祖国の危急をおもって悲痛な心を抱いているものばかりであろうのに、そんな中へ心なしにも数人でどやどやとはいって行くのが少々気がひけて来たの