후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
本尊の薬師如来と脇侍の日光月光両菩薩を、きょうはゆっくり拝したいと思ってやって来たのである。いままでも薬師寺を訪れたことは屡々あるが、堂内の拝観を乞うことは稀であった。私はいつもこの附近の風光を愛し、平城京の余香の裡に散歩するにとどめていたのである。
薬師寺はもと大和高市郡岡本郷に草創された天武天皇勅願のみ寺であるが、その後、元明天皇平城遷都さるるに伴い、いまの右京六条の地に移されたのだという。金堂と講堂は、奈良朝以後屡々の災禍を蒙り、現存の御堂は後代の再建になるものだから、古の結構はむろんうかがうことは出来ない。しかし本尊と脇侍の三躯は、あらゆる災禍と風雨に耐えて、いまもなお白鳳の威容そのままに安置されてある。とくに本尊薬師如来は、白鳳期のみならずわが古仏のすべてを通して最高の傑作とさえいわるるみ仏である。
荒廃した仄暗い金堂の須弥壇上に、結跏趺坐する堂々八尺四寸の金銅坐像であるが、私は何よりもまずその艶々した深い光沢に驚く。千二百年の歳月にも拘らず、たったいま降誕したばかりのような生々した光りに輝いているのである。何処からこの光りが出てくるのであろう。