일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

則ち襟を披きて、其六皇子を抱きたまふ。因て以て盟ひて曰く、若し茲の盟に違はば、忽に朕が身を亡はむ。皇后の盟ひたまふこと且た天皇の如し。丙戌、車駕宮に還り給ふ。己丑、六皇子共に天皇を大殿の前に拝みたまふ。」

日本書紀全巻を通して、私の最も感動した状景の一つである。この一節によって、天武天皇が何を憂い、何を祈念されたか、はっきり了知さるるのではなかろうか。「千歳の後に事無からむと欲す」と、久遠の和を念じ給い、各皇子盟約の後、自ら襟をお披きになって皇子達を抱かれた。そのときの憂悩の深さを思うべきである。外においては、唐との外交、あるいは各群卿の統治と大化改新の累積する諸問題を処理し給いつつ、内においては、血族の和をひたすら祈られたのであるが、上宮太子の御代より壬申の乱にいたる半世紀をかえりみるとき、実に衷心よりの念願だったと拝察さるる。剛毅雄武と激しき情熱の半面にかかる憂いをひいておられたところに、白鳳の光りは仄かに輝き出たのではなかろうか。

*

薬師三尊は、前記のごとく皇后全快を叡感されて造顕した勅願の仏体である。しかし円かな相貌と全躯にみなぎる深い光沢を仰ぐとき、天武天皇が生涯にわたって心奥に憧憬されたあの久遠の和の光輝を思わないわけにゆかない。