일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

永遠の慈心のごとく、同時に無念の情を告ぐる怨霊のごとく、いずれとも分明し難い。救世観音を拝するにつれて、次第に私はその姿や風貌を正視出来なくなってきた。一切の分別を放下し、ただ瞑目していて、しかも身にひしと迫ってくるものがある。金色の微光を被ること、即ち太子の祈りの息吹にふれることのようにも思われ、御一族の悲願が、いよいよ私の心に刻印されてくるのであった。フェノロサがこの観音の白布を解くとき寺僧達が逃げ去ったというが、逃げ去った寺僧の方にも道理はある。フェノロサがいかに立派な美術史家であり、救世観音に驚嘆の声を放ったにしても、この秘仏の真の無気味さについては、一介の寺僧ほどにも通じていたとはいえまい。すべて古仏にふれるには、あつかましさが必要かもしれない。あつかましさの故に、今は我々も拝観料を払って見物しうるのかもしれぬ。

歴史に対する私の態度は、いつまでも動揺を免れなかったが、次の三原則だけは動かすべからざるもののように思われてきた。

一、廃墟と壊滅――即ち死に対する無限の愛惜の情、死のみが人間の生の意義を完璧に語る。換言すれば彼が生存のとき、果さんとして果しえなかった内奥の願、祈念、これを死が明確に語ってくれるのである。