후리가나로 읽는 일본 고전
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妖虫(ようちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,290자 · 239화면
第二の不思議はいつの間に品子を誘拐したかという点だ。四人の者は、衆人環視の中を、堂々と退出したではないか。そこには何等トリックを弄する余地はなかった。とすると、彼等の外に別働隊があって、裏庭から例の梯子を利用して、品子の寝室の窓によじ登ったとしか考えられない。そして殿村夫人と女中とをやッつけて置いて、同じ梯子によって、品子を担ぎ出したとしか考えられない。
だが果してそんな余裕があっただろうか。刑事達が寝室の取調べを終って降りて来てから、桜井氏夫妻が上って行くまで、精々長く見て十分しかなかった。
たった十分の間に、梯子をかけ、それを登り、窓から闖入して、女中を殴打昏倒せしめ、殿村夫人を縛り上げて猿轡をはめ、それから品子を無抵抗にして置いて窓を担ぎ出し、梯子をどこかへ隠した上、裏の塀を越えて逃げる。それが品子という重い荷物を担ぎながらだ。仮令二人三人力を合せたとしても、十分で出来る仕事ではない。殊に塀の外には、往来の人もあり、その目をさける為には更に一層の時間を要する訳だ。これも亦全然不可能な話ではないか。
だが、いかに不可能ばかり重なっていようとも、品子を奪い去られたという事実は、厳として存するのだ。