일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 妖虫(ようちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,290자 · 239화면

아오조라 문고

そのあとへ、やっぱり映画の大写しみたいに、ギラギラ光る金属の巨大な板が、ニュッと現われた。その金属の表面には、赤黒い液体が、恐ろしい叢雲の様に漂っていた。それは、悪人が手にする兇器の短刀であったのだ。

アア、可哀相な春川月子。一世の人気を負った銀幕の女王が、このみじめな有様は何事であろう。彼女は今殺されようとしているのだ。何者とも知れぬ凶悪無残の人物の為に、一寸だめし五分だめしにされているのだ。

相川青年は、思わず雨戸の隙間から顔をそらして、あたりを見廻した。暗闇の底から冷い風が彼の熱した頬を吹き過ぎて行った。夢ではないのだ。ここに、殺人事件が起りつつあるのだ。彼はやっと現実に帰ることが出来た。そして、今更の様に、この事を警察へ知らせなければならないと気がついた。

彼は相手に悟られぬ様、静かに雨戸の側から離れて、闇の叢を、塀外へと急いだ。

派出所は確か桜木町まで出なければならなかった筈だ。四五町はあるだろう。その間に可哀相な女優は殺されてしまうかも知れない。と云って、相川青年は、単身屋内に飛び込んで行く勇気はなかった。ただもう派出所へ急ぐ外に手はないのだ。