후리가나로 읽는 일본 고전
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妖虫(ようちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,290자 · 239화면
醜貌に引かえて聡明であった彼女は、小学校の各年級を通じて抜群の成績を示したので、校長先生などの好意で給費生となって、高等教育も受けたのであるが、その間醜さの為に、どれ程深い悲痛と烈しい苦悩を味わったか、手記にはその当時のやるせない、呪わしい心持が実に細々と記してあった。
この苦悩は、彼女の成熟と共に、加速度を以て増大して行った。男というものが彼女の目に映る様になり、人生というものがハッキリ分ってしまって来るに従って、悶々の情は巨大な化物の様に生長して行った。そして、遂に恐ろしい破綻が来たのだ。彼女はふと魔がさして、山窩の様な浮浪の男と一夜を共にし、あの恐ろしい片輪娘を生みおとしたのであった。しかも、その娘は因果物師に売り飛ばされ、あまつさえ、彼女はそんな乞食同然の男にすら、弊履の如く捨てられてしまったのだ。
この比類もない不幸が、彼女を気違いにした。母親から受け継いだ呪咀の血が、醜い肉体の中で、地獄の業火に湧きたぎった。それからの十幾年、彼女は最早人間ではなかった。鬼であった。呪いの化身であった。彼女は一方修めた学問をたよりに様々の職業について復讐の資金を貯蓄すると同時に、一方では我子の世界である因果物師の仲間に入って行って、いざという時の手助けを作ることに腐心した。