후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면
「相さんにはわかるわけはないが、そう云うときの光子の微笑と眸には、なんともいえない力、――というかな、その、人間じゃなくって、もっとほかの、なにかえたいの知れないものの力、といったようなものがあるんだな、それはぼくを雁字搦めにし、身動きもできなくしちまうんです、仮に眼をつぶるとするでしょう、それでもまぶたをとおしてそいつははっきり見えるんですよ」
「へんなことをきくがね」と相沢がひょいと福田くんを見て云った、「――きみはいつか、喧嘩をしたとき外へとびだして、外から二階に向って、出ていけーってどなったそうだな」
「がまんがしきれなくなったんですよ」
「そうだろうがね」相沢は福田くんの顔を、仔細に眺めながら云った、「それにしてもさ、男が外へとび出して、中にいる女房に外から出ていけーってどなるのは、ちょっと桁外れじゃあねえかな」
「だって、ほかにどうしたらいいんです」と福田くんはきまじめに反問した、「あのにーっと笑って、じーっとみつめる顔の前では、ぼくは声なんか出やしない、声を出すどころか身動きもできなくなるって、いま云ったばかりでしょう」
「なるほどね、うん、なるほど」