후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいだすことなど
思い出す事など
夏目 漱石의 思い出す事など(おもいだすことなど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,003자 · 113화면
三十
、第3水準1-86-62)露幽。 夜分形影暗灯愁。
旗亭病近修禅寺。 一※(「木+晃」、第3水準1-85-91)疎鐘已九秋。
三十
山を分けて谷一面の百合を飽くまで眺めようと心にきめた翌日から床の上に仆れた。想像はその時限りなく咲き続く白い花を碁石のように点々と見た。それを小暗く包もうとする緑の奥には、重い香が沈んで、風に揺られる折々を待つほどに、葉は息苦しく重なり合った。――この間宿の客が山から取って来て瓶に挿した一輪の白さと大きさと香から推して、余は有るまじき広々とした画を頭の中に描いた。
聖書にある野の百合とは今云う唐菖蒲の事だと、その唐菖蒲を床に活けておいた時、始めて芥舟君から教わって、それではまるで野の百合の感じが違うようだがと話し合った一月前も思い出された。聖書と関係の薄い余にさえ、檜扇を熱帯的に派出に仕立てたような唐菖蒲は、深い沈んだ趣を表わすにはあまり強過ぎるとしか思われなかった。唐菖蒲はどうでもよい。余が想像に描いた幽かな花は、一輪も見る機会のないうちに立秋に入った。百合は露と共に摧けた。
人は病むもののために裏の山に入って、ここかしこから手の届く幾茎の草花を折って来た。