후리가나로 읽는 일본 고전
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
大下 宇陀児의 探偵クラブ 烙印(つめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,509자 · 103화면
そこへ忍び込むのは、何の雑作もないことではないか。
窓の外にこうした恐ろしい考えを抱いた人間がいるとも知らず、やがて母親はそこを立去って行った。五分ばかり経って、女中が珈琲茶碗と、水を入れたコップらしいものを運んで来た。沖野は、窓に映った影によって、竹中が果して何かの丸薬を嚥むのを見た。
それでも息を殺して、沖野は時間の経つのを待っていた。竹中は、その後一度研究室へ入って来て、軽く口笛を吹きながら電燈を消した。沖野にとって、更に好都合なことには、窓が一ヶ所、先刻の通り、細く開いたままになっているのであった。
――彼は約一時間ばかりの後、靴下だけになって竹中の寝室へ忍び込んだ。室内は案外暗かったが、手探りで研究室との境の扉を苦もなく開けた。マッチで照らして見ると、例の培養器はすぐと眼に付いた。その中へ爪を突込んで、いかにも猫のしたように、わざとそれを覆えして置いた。それは固形のゼラチン培養器であったので、実験台の上へ、二三片の小さな破片を落し、それを棒の一端に作って置いた猫の足跡に似せた部分で、ぐいと押し潰して置くことも忘れなかった。
そして竹中の寝台へ近づくと、この時はマッチを擦ることは止しにして、暗い中をじっと瞳を凝らしているうちに、竹中が右手を掻巻の外へ突き出しているのを認めた。