후리가나로 읽는 일본 고전
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
大下 宇陀児의 探偵クラブ 烙印(つめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,509자 · 103화면
差出された名刺には、弁護士という肩書が付いていた。誘われるままに、沖野は俵弁護士と一緒に洋館の方の応接室へ行った。それと一緒に、他にも二人ばかりの弁護士が、扇子で頻りに胸の辺を煽ぎながら随いて来た。
母家には多くの見舞客がいたのに対し、こちらは大変に静かだった。
俵弁護士は、応接室の隅にあった煽風機にスイッチを入れて、それからゆったりと籐椅子に腰を下ろした。一緒に来た二人の紳士は、それと少しく離れて、書棚から取出した写真帳の頁を繰り始めた。
「葉巻はいかがです?」
俵弁護士は慣れ慣れしく葉巻などを勧めて、自分でも、甘美そうにポカポカと喫い出した。
「失礼ですが、あなたは故人の御友人だったのですかね」
「ええ、そうです」
ふいに、沖野は不気味な感じがした。が、俵弁護士は、元気そうな顔に、人の好い微笑を浮べている。
「あなたも驚かれたでしょう?」
「全くです。破傷風だなんて――」
「何しろ恐ろしい病気ですね。あんな奴に罹られては敵いません」
だが、どうして伝染したのかと、それを訊ねようとしながら躊躇していると、俵弁護士が恰度いい工合に切出してくれた。
「ですがあなた、どうしてあんな奴が伝染したか、これをあなたはどう思います」