후리가나로 읽는 일본 고전
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
大下 宇陀児의 探偵クラブ 烙印(つめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,509자 · 103화면
といったとかで、この言葉に関聯していると見てよい。どこが変っているか、一口にいえば彼は変に悪党ぶる癖がある。このことは、まア漆戸だとか私だとか、佐治ととりわけ親密だったものだけが知っているのだが、彼は一種の偽悪病患者なのだ。学生時代、彼は毎試験期に、頗る巧妙なカンニングの方法を案出した。そしてその方法を誇りがおに皆の前で公表した。ところが彼自身はカンニングなんかしないで、いつも最優秀の成績で試験をパスしているのだ。上野の図書館の本を盗み出す方法とか、電車へ只乗りする方法とか、時には釣銭を詐取する方法とか、いろんなことを考え出したものだが、これらの方法は、実に奇抜で巧妙で誰しも一寸実行して見たくなるようなものばかりだった。彼はある時、友人の名前を利用して、その友人の国元から為替を送らせ、為替を横取りする方法を案出したが、これはKという放蕩者の学生がすぐ真似をし、しかしヘマをやったために、忽ちKはその筋の手で取押えられ、しかも学校からは退学処分に附されてしまった。
このことが、いち早く私達の仲間に知れた時に、佐治は、
「馬鹿な奴さKは。あいつ、僕の出鱈目に喋ったことを、本当に出来ることだと思やがったんだね。