후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 探偵小説の「謎」(たんていしょうせつのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,820자 · 235화면
紀元前の「顔のない死体」(というよりも「首のない死体」なのだが)の例で、私の気づいたものが二つある。その一つは、歴史の父といわれる古代ギリシアのヘロドトスの大著「歴史」の中にあるもので、同書第二巻第百二十一段の全文がこれである。(この本は邦文の全訳がある。青木巌訳、昭和十五年、生活社発行、上下二巻)。
ヘロドトスは紀元前五世紀の人だが、そのヘロドトスがエジプトを遍歴したとき、同地の古老から聴いた、紀元前一二〇〇年頃のエジプト王、ランプシニトス、一名ラメス四世の逸話である。「首のない死体」のトリックもずいぶん古いものではないか。
ランプシニトスは非常に富裕な王様で、莫大な銀を貯えていたが、それを安全に保管するために、宮殿に接して石の庫を建てさせた。ところが、その庫の建築を命ぜられた男がくせもので、壁の石の一つが、大力を出せば抜きとれるように工夫をした。外見は他の石と少しも違わないのだが、一つの石だけが動くという仕掛け、つまり密室の秘密の出入り口に当たるものを造ったのである。
これは実に遠大な計画で、その建築師は死ぬときに二人の息子を枕辺によんで、ひそかに遺言をする。