후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 探偵小説の「謎」(たんていしょうせつのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,820자 · 235화면
探偵作家はこれらのトリックの骸骨に、小説技巧の肉づけをすることによって、迫真性を与えなければならない。ここに探偵小説というものの、むずかしさがある。その技巧の如何によっては、これらのトリックがさもまことしやかに感じられ、読者を驚異せしめることもできるのである。
実際の犯罪事件では、ここに列挙したような、持って廻ったトリックが使われることはめったにない。たとえ使われたとしても、小説のように都合よくいくはずはなく、知恵をしぼればしぼるほど、そこに必ず何らかの手掛りが残り、かえって発覚を早めるばかりであろう。実際の事件では、無智で、でたらめの犯罪の方が、はるかに捜査困難なのである。しかし、こういう奇抜な犯罪手段を考えつくものが絶無とはいい切れない。前にしるしたように、氷の矢の着想が、古くメディチ家の記録に残っていること、氷の破片が通行人の胸にはいって、銃創と誤まられた事件などから考えても、全く起り得ないことではない。事実は小説よりも奇なりという考え方からすれば、実際の犯罪捜査に関心を持つものは、探偵作家の突飛な着想をも、一応は記憶にとどめておいても、必ずしも無駄ではないであろう。