후리가나로 읽는 일본 고전
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(うきふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,938자 · 67화면
「真個だよ、君。」
と笑いながら、……もう向うむいて行きかける六蔵を再呼んで、
「……今君が通って来た、あの、旭館と淡路屋と云う大な旅館の間にある、別荘に居るんだからね。」
「何とも難有え思召で、へい。」
と、も一度笠を出して面を伏せて、
「いずれまた……」
「ではさようなら。」
「御機嫌よろしゅう。」
二見ヶ浦を西、東。
思いも掛けない親船に、六はゆすぶった身体を鎮めて、足腰をしゃんと行く。
「兄さん、兄さん。」
「親方。」
と若い女が諸声で、やや色染めた紅提灯、松原の茶店から、夕顔別当、白い顔、絞の浴衣が、飜然と出て、六でなしを左右から。
「親方。」
「兄さん。」
「ええ、俺が事か。兄さん、とけつかったな。聞馴れねえ口を利きやあがる。幾干で泊める。こう、旅籠は幾干だ。」
「否、宿屋じゃありません。まあ、お掛けなさいな。」
「よう一寸。」
「何にも持たねえ、茶代が無えぜ。」
「何んですよ、そんな事は。」
「はてな、聞馴れねえ口を利きやあがる。」
「その代りね、今、親方、其処で口を利いたでしょう。」
「一寸、あの方は何と云って。矢張り普通の人間とおんなじ口の利き方をなさる事? 一寸さあ……」